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2010年07月 アーカイブ

紬糸を使った生地

紬は、生糸を使ったものとはまったく別の風合いを持つ絹織物です。
まっすぐで光沢のある生糸とは違って、ボコボコと節のある、どちらかというと朴訥な雰囲気を持つのが紬の特徴といえましょう。

そもそもどうして紬織物ができたかというと、すべての繭からスルスルと一本の長い糸を繰り出せればいいのですが、そうもいかなかった、というのが理由。
くず繭といって、糸がからまってしまった繭や、また二匹のお蚕さんがはいった玉繭などからは、どうしても生糸はできない。
製品として出す生糸を作れない繭、けれど捨てるのは惜しい。
だったら自家用にこの繭を使って糸を作っちゃおう。
こうしてできたのが紬だ。
あったかくって軽くって、丈夫。
暮らしの衣服にはもってこいの素材なわけね。

このように、成り立ちが自分たち用に使うものだったため、もともと紬には規定というものがなかった。
よって、今に伝わる紬も地方色豊かなんだ。

真綿の紬

湯にふやかして広げフワフワの真綿状にする。

これから指先で長い一本の糸に紡いでいくのが真綿の紬。


紡いだ糸を、織機にかけて反物に織り上げる。

真綿の紬はつるつるの生糸で織ったきものと違って、空気をたくさん含んでいるので厚ぼったくやわらかい。

鑑でも十分に風合い楽しめる。

輩いだつやや豪薯彩りとは無縁だが、その分ホッとくつろげる優しさが紬にはあるんだよね。

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