日本農業における非関税障壁 2
農産物の輸入制度は、米・小麦・大裸麦の場合には食管制度、脱脂粉乳・バターの場合には加工原料乳不足払い制度、生糸の場合には繭糸価格安定制度というように・・・
国内における農産物価格政策の一環として位置づけられ国内政策との有機的関連の下に運用されています。
これらの国家貿易は形式的にみた場合、次の二つの特徴をもっています。
第一に、それは国家による貿易独占であり、民間の自由な貿易はいっさい排除されているという点です。
もっとも、すべての貿易実務を直接に政府機関が担当しているわけではありません。
末端における実務の多くは商社などの民間企業が政府からの委託を受けて代行していますが、それらはたんなる下請業務であり、自主性はまったくないのです。
輸入数量・価格・輸入先・品質・輸入時期などの基本的事項はすべて政府が自らの責任において決定しています。
第二に、これら国家貿易品目の価格・数量の決定基準ないしルールが、国内の農産物価格政策との関連で設定されていることです。